中性脂肪値が高くなるとどうなる?

中性脂肪値が高くなると血液はドロドロになる

体内に中性脂肪が増えると、血液中の中性脂肪の量も多くなってしまうため、
血液がドロドロになり、スムーズに流れにくい状態になってしまいます。

 

健康診断などで「中性脂肪値が高い」というのは、この血液中の中性脂肪濃度を見て判断されています。

 

それにしても、なぜ中性脂肪が血液中に多いとドロドロになってしまうのでしょうか?

 

これは、実際に「体温程度の温かさの油と水を同時に流して、どちらがスムーズに流れるか」を見れば一目瞭然でしょう。
油はきれいに流れないはずです。
これと似たようなことが血液でも起こってしまうわけですね。

 

いくら中性脂肪をVLDLやカイロミクロンという物質にして血液になじみやすくしているといっても、成分が「脂」であることに変わりはないのです。

 

さらに、中性脂肪がエネルギーとして使われた際、「レムナント」という物質が発生するのですが、これが血小板を凝固させて血液をネバネバにし、さらに流れを悪くしてしまいます。

 

元々がサラサラ血液で、レムナントの発生も適量であれば全く問題ないのですが、元々中性脂肪でドロドロの血液にレムナントが大量発生すると、血液の流れが非常に悪くなってしまうわけですね。

 

こうしてドロドロになり流れが悪くなった血液を無理に体内循環させようとすると、血管に負担をかけ、時には傷つけ、動脈硬化を引き起こす要因となってしまいます。

過剰な中性脂肪は生活習慣病を招く

中性脂肪値が高い状態を放置しておくと、それが生活習慣病を引き起こすことも少なくありません。

 

過剰な中性脂肪が原因で引き起こされる生活習慣病としては、おもに以下のようなものが挙げられます。

 

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 痛風

 

まず、高血圧については、中性脂肪値が高いと血液がドロドロになるので、それを無理に体内循環させようとして高い圧力がかかること、さらに「脂肪細胞が血圧を上昇させる物質を作ってしまう」という体のメカニズムが働くこと、この2つの要因によって引き起こされます。

 

次に糖尿病ですが、これは中性脂肪が分解された時にできる遊離脂肪酸がインスリンの働きを阻害してしまうのが大きな要因です。

 

中性脂肪が多ければ多いほど遊離脂肪酸も過剰に作られ、インスリンが上手く働けなくなってしまうという悪循環を作り出します。

 

さらに、糖尿病を放っておくと神経障害や網膜症・腎症など深刻な合併症を引き起こしてしまうことになるので、大元である「中性脂肪値の改善」にできるだけ早く取りかかる必要があるというわけです。

 

そして、痛風については、「中性脂肪が尿酸のスムーズな排出を阻害する」という理由で、血液中の尿酸濃度が上がってしまうことから引き起こされます。

 

こうして見ていくと、「中性脂肪値を適正な範囲内におさめる」ということが、健康にとってどれだけ大切なことかが分かりますね。「ちょっと脂肪が多いだけじゃないか」と、軽く見てはいけないということです。